息子が小学校1年の頃、友人と娘のおけいこごとの見学に出かけようと、息子に「一緒に来る?」と聞いても返事をしないので、ほんの1時間弱のことと、家に置いて出かけた。
結局、おけいこごとは、その日はやっていなくてやめたのだが、帰ってみると、住んでいた社宅の住人が、「お宅の息子さんが、駐車場の車に石を投げた。」と近寄ってきた。
社宅前の専用駐車場には5、6台ぐらい止まっているうち、2、3台が外車であった。
ひとり置いていったのが気に入らなかったのだろうか。
息子は、そのうちの1台の屋根の上に砂より少し大きめの石をパラパラ投げたのであった。
見るとよ~く見ないと見えない小さいすり傷が少し。
こんな野ざらしのところに外車なんか置かないで…と思いながらも、やってしまったことは事実であるため、平謝りに謝り、傷もあまりついていなかったにもかかわらず、屋根全部とっかえるという費用16万円を弁償した。
少しのすり傷で屋根を総とっかえとは、少し腑に落ちなかったが…。
ちょうど賞与の時期、ボーナスがふっとんでしまったのであった。
小さい男の子というものは、道端の石にひかれるのだろう。
その時、よ~く叱って言い聞かせたのだが、翌日、凝りもせず、自転車小屋の屋根の上に投げ、落ちてくるさまを見て楽しんでいたようである。
どうしたら、やめるだろうと思っていると、そのまた翌日、頭から血を出して帰ってきた。
「ころんだ」という息子の頭を「痛かったね」と、消毒してやった。
しばらくして、うそをついた罪悪感があったのだろう。「本当は石を投げたんだ。上に投げて見てたら、戻ってきて、頭に落ちてきた。遠くに投げたつもりだったんだけど…。ごめんなさい。」
ちなみに子どもたちが日曜学校で一番初めに覚えたみことばは、「子どもたちよ。主にあって両親に従いなさい。これは正しいことだからです。」(エペソ 6:1)であった。
息子よ、地球には、引力があるんだよ。
主は、体をもって息子に教えてくださった。
この一件で、子ども心に、神を怖れる心を学んだようである。16万円もかかったが…。
これには、もうひとつの後日談があり、引っ越した後、会社で、夫が、ある部署に会社の費用16万円を請求しに行くことになった。(技術職なので、後にも先にも金銭を受け取りに行ったことはない)
受け取りに行った相手は、弁償の金額を請求した相手であった。
きっと車の修理の費用を思い出し、罰がわるかったに違いない。
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